岐阜県|山と川が育む、歴史と匠の国

岐阜県|山と川が育む、歴史と匠の国
日本のほぼ中央に位置する岐阜県は、北にそびえる飛騨山脈、南を流れる木曽川や長良川といった豊かな自然に恵まれた土地である。山と川が織りなす地形は、古くから人々の暮らしと深く結びつき、独自の文化と産業を育んできた。
北部の飛騨地方には、江戸時代の町並みが残る高山や、合掌造りの家々が立ち並ぶ白川郷があり、歴史的景観と共に地域の暮らしが今も息づいている。
白川郷はユネスコ世界遺産にも登録され、雪深い山里に生きる人々の知恵と工夫が詰まった集落として世界から注目を集めている。
一方、美濃地方では、美濃和紙や美濃焼といった伝統産業が今も盛んに受け継がれている。中でも和紙は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されるなど、その技と品質に世界的な評価が寄せられている。
さらに、関市を中心とした刃物づくりや、各地に息づく木工、金属加工など、多彩な職人の技術=匠の精神が、現代においても高い技術力と美意識を伝えている。
岐阜は、自然とともに生きる暮らしの中から生まれた“ものづくり”の文化と、歴史ある町並み、信仰、祭りといった精神的な文化が、深く融合する場所である。ここには、日本の匠の原点ともいえる技と心が今も受け継がれている。
県庁所在地
- 岐阜市
主要都市
- 岐阜市
- 大垣市
- 各務原市
人口
- 約190万人
主な観光地・イベント
- 白川郷(世界遺産)
- 飛騨高山
- 郡上八幡
- 下呂温泉
郷土料理
- 朴葉ずし
- 飛騨牛
工芸品
- 美濃焼
- 美濃和紙

白川郷。茅葺き屋根の合掌造り家屋が残る歴史的な集落。

下呂温泉。1000年の歴史を持つ名湯が広がる温泉街。

高山の古い町並み。江戸時代の風情を今に伝える歴史的景観。

岐阜県・養老の滝。古くから名水として知られる落差約30メートルの滝。

岐阜城。信長ゆかりの地として知られる、標高329メートルの山城。