茨城県|農業と研究都市がかたちづくる風土
茨城県|農業と研究都市がかたちづくる風土
関東地方の北東に位置する茨城県は、太平洋に面した海と、広い平野、筑波山をはじめとする内陸の山並みを併せ持つ土地である。
首都圏に隣接しながらも、県内には霞ヶ浦や那珂川などの水系が広がり、日々の営みは土や水と密接につながっている。
この県の基盤を支えてきたのは、平野と水がもたらす農の営みである。
れんこん、メロン、栗、干し芋などの産物は、量だけでなく質においても高く評価され、茨城の大地が持つ力強さを具体的に示している。
沿岸部では漁業が営まれ、大洗をはじめとする港町には新鮮な海の幸が集まり、あんこう鍋に代表される食文化が季節の暮らしに根付いている。
内陸に目を向けると、筑波山が平野の縁に穏やかな姿を見せている。
古くから山岳信仰の対象とされてきたこの山は、自然と人との距離の近さを象徴する存在であり、土地の時間を静かに受け止めてきた。
鹿島神宮をはじめとする社寺もまた、この地域が育んできた精神文化と歴史の厚みを今に伝えている。
一方で茨城は、近代以降、科学技術の拠点としても独自の歩みを重ねてきた。
つくば市には研究機関や大学が集まり、最先端の知が集積する景観が日常の中にある。
周囲に田畑や雑木林が広がる環境の中で、知と自然が無理なく並び立つ光景が生まれている点は、この県ならではの特徴と言える。
海と平野、山並み、水の恵み。
そこに研究都市としての顔が重なり、茨城は多様な営みを一つの土地の中に抱えている。
自然、食、文化、そして未来へと続く科学技術が共存するこの地は、静かな日常の中に多彩な魅力を秘めた場所である。
茨城県の基本データ

県庁所在地
- 水戸市
主要都市
- 水戸市
- つくば市
- 日立市
人口
- 約280万人
主な観光地・イベント
- 偕楽園(日本三名園)
- 筑波山
- ひたち海浜公園
- 鹿島神宮
郷土料理
- 納豆
- しもつかれ
- 干し芋
- アンコウ鍋
工芸品
- 結城紬
-
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